「報恩講」とは、浄土真宗をお開き下さった親鸞聖人のご命日をご縁として、聖人90年のご生涯を偲び、そのご恩徳に感謝して勤める、浄土真宗で最も大切なご法要です。
浄土真宗は、「阿弥陀如来のあらゆる人々を救うはたらき(本願力)によって信心をめぐまれ、念仏を申す人生を歩み、この世の縁が尽きるとき浄土に生れて仏となり、迷いの世に還って人々を教化する」というみ教えです。
このみ教えをお示しくださった親鸞聖人に感謝し、阿弥陀さまのお救いを改めて聞かせていただくご法要が報恩講です。
親鸞聖人のご誕生とご往生
(ご誕生)1173年5月21日
(ご往生)1263年1月16日
京都・西本願寺の
「御正忌報恩講(ごしょうき ほうおんこう)」
京都・西本願寺(ご本山)においては、親鸞聖人のご命日にお勤めすることから「御正忌報恩講」といい、毎年1月9日から16日まで勤められます。
法要期間中はどなたでも参拝できます。
一般寺院の「報恩講」
全国各地の浄土真宗寺院では、ご本山と同じ時期に勤められるお寺もありますが、多くのお寺ではご本山への参拝を考慮して、ご本山の御正忌報恩講に先立ち、毎年秋から1月上旬にかけて報恩講をお勤めします。このことを「お引き上げ」や「お取り越し」と呼びます。